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荻野丹雪さん 画像 荻野丹雪さん 画像 響
荻野丹雪さん 画像 書とコマーシャリズム
荻野丹雪さん 画像 響 文字のデザイン的要素を生かして表現する筆文字、今ではすっかり身近な生活の周辺を彩ってくれている。その種類もさまざまで、看板、商品パッケージ、映画やテレビのタイトル、その他あらゆる広告物などに多種多様な文字が生まれ、その価値もさまざまだ。デザインという仕事の中で、伝統的な書に新しい世界観が加わり、それが違った価値を生み出している。
そして自由競争の市場で広範囲に活用されてきた。デザインの世界に書を取り入れるという試みが、今日のように一般的になったのは、荻野丹雪さんの作品群の数々をながめてもよく分かるところである。ウイスキーの「響」「南アルプス天然水」、NHKの連続テレビ小説「あすか」大河ドラマ「新選組!」、花博の「咲くやこの花博」などはよく知られるところ。書を基本とした自由な創作とともに、次代を切り拓く作家として幅広く活躍をしている。
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伝統の書に新しい息吹
書家でありグラフィックデザイナーという荻野さんは、限定されたイメージでとらえられることを嫌い、あえていうなら、自らを「墨象家」としている。荻野丹雪さんは兵庫県丹波の生まれ、丹雪は郷愁「丹波の雪」からとったという。 この世界に入ったのは絵や書を描くこと好きだったことから始まり、高校生のころから古典の臨書や前衛的な書をやっていたことも、今のデザインの仕事に自然と結びついていった。クリエイティブな仕事にあって、古典の筆法から学ぶものは重要と考えているからだ。
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書とデザインのはざまで
本来、デザインと書は別々の世界に存在しその価値観を表現してきたが、荻野さんの作品は、墨の持つ力強さ、線質の美しさや面白さ、また文字の造形的な表現から、デザインと書道の融合点を見つけていったという。特に魅力を感じたのは中国の古代文字で、甲骨文字、金文などの造形美に着眼し、文字の形を素材にした抽象ではない新しいデザインも試みている。その幅の広さの背景には、文字表現の可能性を追求している書道家としての基盤と蓄積があるからだといえる。
荻野丹雪さん 画像 大河ドラマ「新選組!」題字
すべての線に血が通っているかの文字
書道芸術とは違い、書を託された者としてデザインにおける「書」には思いのほか多くの制約がある。荻野さんが大切にしていることは、まず第一に「読めること」。第二に「商品や、それぞれのものの内容にあっていること」。第三に「人に伝わるインパクトがあること」この三つの条件が必要だという。
スポンサーによっては文字にも色々な好みや、価値観の違いがあって、なかなか思うようにはいかないが、ある程度のニーズには答えられるバリエーションもさることながら、丹雪さんのオリジナリティな文字作品には納得させられる妙がある。ただ、方向性が決まるとそこからの作業が一番難しいという。すでに絞り込んだ作品からうかがう文字の表情、文字のかすれ、文字のにじみ、どれをとっても一見同じようだが、荻野さんには一切の妥協はない。和紙と筆と墨が織りなすメッセージには、筆使いの微妙なひっかかりで生まれた一本の線に命を吹き込み、かすれの線、見えない線にも血が通っているかのような、生きた線でなくてはならないという。ことばを超越した書の奥の深さに改めて感心させられる。
抽象表現は自分の原点探し
荻野さんにはもうひとつ抽象作品の世界がある。デザインの中における自分は、どうしても人を意識するという。その表現に束縛されることも多く、自分自身を見失わないためにも、自由でとらわれのない白と黒の自己表現の世界が、よりその幅を広げている。
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荻野丹雪 profile
1939年兵庫県丹波に生まれる。グラフィックデザインを主な仕事としながら、1970年頃から書の道に傾注。多数のグループ展の他、数々の個展で作品を発表。伝統的な書や墨をベースとした純然たる文字作品から抽象画まで。また、商品デザイン及びマスメディアにおいて制作した数多くの作品のなかには、ウイスキーの「響」のロゴ、花博「咲くやこの花博」NHK連続テレビ小説「あすか」大河ドラマ「新選組!」の題字等がある。

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筆文字なび」では、書家と第一線で活躍するグラフィックデザイナーとのパートナーシップにより、個性溢れる書に機能美を加え、ロゴとして完成させる万全のシステムを備えております。
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